★豆知識
そもそも、黒髪と白髪では何が異なるのでしょうか?
髪の毛はその成分の90%がケラチンというタンパク質で、残りは水分などです。
髪の毛は三つの層からなっていて、一番外側は堅くてウロコ状をした「キューティクル」です。その内側は「コルテックス」といわれ、水を含む色素のメラニンが粒状になって存在します。髪の毛の一番中心は「メデュラ」といい、少量のメラニンや空気を含んでいます。
髪の毛の色は、コルテックスの中のメラニン色素の種類と量によって決まります。黒髪は赤褐色の「ユウメラニン」が多く含まれるため黒く見え、メラニンがほとんどない白髪は白く見えます。皮膚も同じで、メラニンの量が多いと色黒に、少ないと色白になります。
メラニンは皮膚の奥深くにあるメラノサイトで作られます。若いときは、メラノサイトがメラニンを多く作って供給するので、髪の毛は黒いです。しかし、年齢を重ねるとメラノサイトの機能が低下してメラニンの生成が少なくなるため、髪の毛は灰色そして白色になっていきます。
毛髪のメラニンには、単に色が含まれているだけでなく、金属が多く含まれていて、ヘアカラーを染まりやすくする作用を持つことが明らかになっています。黒髪と白髪は、染める前の色が違うということに加えて、ヘアカラーの染まりやすさも違うということになります。